携帯メールの恐怖事件
あなたは携帯電話を無くしてしまったことがありますか?
携帯電話を失くしてしまったり、どこかに忘れてしまったということは
誰でも一度くらいはあると思います。
そんなとき、怖いのがトラブルです。
すぐに電話を停めないと勝手に使用されてしまうおそれがあるし、
たとえ電話を停めてもメモリーの個人情報を抜かれて悪用されるなどの被害も
少なくないようです。
携帯電話には・・・
携帯電話には、個人のありとあらゆる情報が詰まっています。
知人の連絡先やメールアドレス、送受信メールの文面、
日程やときにはプライベートなメモさえも……。
改めて考えると、やはり携帯電話を失くすということは
非常に恐ろしいことですよね。
しかし、だからといって自分の携帯電話を失くさなければ、
絶対に安全かといえば、そうとは限りません。
実は、みなさんご存じの『オレオレ詐欺』の、
携帯メールバージョンのようなものがあるとネット上で
密かに噂になっているのです。
ただ、それはチェーンメールなどとは全く違うものです。
聞けば、その手口は非常に恐ろしいものでした。
あるマンションに若い女性が一人で住んでいました。
彼女には交際して2年の彼氏がいました。
2人の仲はとても順調で、いつかは結婚するだろうと
周囲の誰もが思っていたといいます。
そんなある日の深夜、彼女の携帯に彼氏からメールがきました。
『やっと残業終わった! 今から家に行っていい? 会いたいよ』
あまりに急なメールでしたが、翌日は会社も休みだったこともあり、
彼女は承諾の返信をしました。
すると、数分後、また彼氏からメールがきました。
『タクシーで行くんだけど 正確な住所分からないから教えて』
彼女は「仕方ないなぁ」と思いつつ、正確な住所を彼氏にメールしました。
そして、また暫くして彼氏から返信がきました。
『タクシー拾えズ! ちょっと遅くなりそ。先に寝てていいから鍵開けておいて』
彼女は「何よ、こっちも疲れてるし、別に明日でもいいのに」と
思いながらも、1週間ぶりに会う彼氏の顔を思い出すと嬉しくなり、
OKの返事をして一応寝ないで待っていました。
しかし、彼女も仕事で疲れており…、いつしか眠ってしまいました……。
どのくらい時間がたったのでしょうか……。
ふと、彼女は自分の顔を優しくなでる感覚で目を覚ましました。
…そのとき彼女が見たものは……。
見知らぬ男が目の前にいました。
彼女の悲鳴が真っ暗な室内に響き渡りました。
男は、彼女に突然叫ばれたためにビックリして、
すぐさま部屋から逃げ去りました。
彼女は、しばらくパニック状態になっていましたが、
少し落ち着きを取り戻すと、これから部屋に来るはずの彼氏に電話をして、
「とにかく、はやく来て!」
そう告げました。
すると、
「ふふっ…、また行ってもいいのぉぉ」
そう電話に出たのは先ほどまで部屋にいたあの見知らぬ男だったのです。
彼氏の携帯電話を拾った変質者が、メールの履歴などをみて、
彼氏になりすまし、彼女の住所を聞き出して襲いに行くというこの話。
最近ネットで話題になっている都市伝説です。
この手口は、まさしく『オレオレ詐欺』的ななりすまし犯罪の携帯版です。
メールは、相手と直接話しをするわけではありません。
また、よく使うフレーズや絵文字など、メール文章の癖は
過去の履歴を見れば簡単に真似ができてしまうので、
容易にその人物になりすますことができます。
この話の怖いところは、実際にこのようなことが起こっても
全く不思議ではないということです。
そう、あなたが携帯を持っている限り、この危険と常に隣り合わせなのです。
もし、あなたに恋人や友人、家族から「玄関の鍵を開けて待っておくように」
なんて文面のメールがきたときは、一度は怪しんで確かめた方が
いいかもしれません。
実際にやってくるのは、あなたの知り合いとは別の
危険な他人なのかもしれないのですから……。
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