未来を予言する絵
みなさんは予言を信じますか?
ノストラダムスの予言やヨハネ黙示録、死海文書など、
世界には様々な予言書が存在するといわれています。
しかし、未来のことについて書かれているのは予言書だけではありません。
それは一体何かって?・・・
それは絵です。
例えば、エコール・ド・パリの巨匠アメデオ・モディリアーニの
内縁の妻ジャンヌ。
彼女は画家で、モディリアーニの死の2日後、後追い自殺するのですが、
生前に短剣で自殺する絵を描いていました。
また、ヴィクトール・ブローネルというルーマニアの画家は、
片目の無い自画像を描いた後に、実際に片目を失いました。
原因は、友人の家でブローネルが喧嘩の仲裁に入った際、
一人が投げたコップが当たったためでした。
ブローネルが予言してしまったのはこれだけではありません。
この事件の前に、ブローネルはパリの街角を描いていたのですが、
そこに彼が片目を失う事件の起きた家が描かれていたのです。
人は時に、未来を予想するような絵を描いてしまうことが
あるのでしょうか…。
実は、日本のコミックにもとんでもない予言が隠されていました。
1987年に少年ジャンプで連載が始まり、
今もなお大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』。
このシリーズの中に、アメリカ同時多発テロを予言している
描写があるのです。
その描写は単行本の20巻に登場します。連載時の初出は1990年なので、
テロが起こる11年も前のことです。
その問題の頁には、電柱に突き刺さって死んでいる男が描かれています。
また、その男の服には「911」の文字が描かれていて、
背景には「不気味に笑う飛行機」とイスラムのシンボルである
「月」が描かれています。
さらに、その男の死んだ時刻は世界貿易センタービルが
崩壊した時刻と同じ10時30分なのです。
そして極めつけは…
このシーンがある予言能力を持った男による
予言の場面だということです。
偶然にしてはあまりにもできすぎです。
このコミックの作者である荒木飛呂彦は、奇抜で個性的な作風と、
その若々しい風貌から、「荒木先生は吸血鬼なのでは?」と
噂される人物です。
もしかしたら、彼の作品にはこれから起こるかもしれない未来が
数々描かれているのかもしれません。
そして、あなたやあなたの友人が描いたあの絵も……。
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