災いを呼ぶモスマン 〜フライングヒューマノイド〜
「毛むくじゃらの体に翼を持ち、異様に大きい赤い目をしていた…。
逃げようと車を走らせると奇声を発しながら追いかけてきたの」
アメリカウエストバージニア州プレザントで最初にこの奇怪な生物を
目撃した女性はこう語りました。
その姿がまるで巨大な蛾のようだったとして、
地元のマスコミはこの生物を『モスマン(蛾男)』と名づけたのです。
2003年11月、プレザントにあるシルバー橋に
モスマンらしき影がとまっているのが目撃されました。
そしてその年の12月15日、シルバー橋は突然崩壊します。
事故当時、橋の上には多数の車が人を乗せたまま走っており、
死者は47人にものぼりました。
この事故は世間を騒がせましたが、事故とモスマンに何らかの関係が
あるとは誰も思いませんでした。
しかし、その後もモスマンは大事故の現場に姿を現すのです。
1985年に発生し、7000人以上の死者と数十万戸の家屋を破壊した
メキシコ大地震。
事故当初31人の死者を出し、放射能汚染により延べ4000人もの命を奪った
1986年のチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故。
どちらもその直前にモスマンと思われる飛行体が目撃されているのです。
これらのことからモスマンは『災いを呼ぶもの』として
人々から恐れられるようになりました。
ここに奇妙な符号があります。
モスマンの出現に合わせたようにUFOが目撃されていること。
また、どちらの大事故もアメリカに有利に働くことが
多かったということです…
メキシコ大地震が起きた時、当時のレーガン政権は支持率を
大幅に落としていました。
そして大地震が発生したとき、政府は「評価を上げるチャンス!!」
とばかりに積極的な支援を行います。
そしてチェルノブイリ原発事故がきっかけとなり、
長くアメリカと冷戦状態にあった旧ソ連は国力を大幅に落とし、
連邦は分裂することになります。
結果としてアメリカは世界の盟主としての地位を
確固たるものとしましたが、あまりに都合が良すぎる展開に、
モスマンはアメリカと何らかの関係があるのではないか?
と疑問を持つ人も多かったのです。
モスマンを調べていたメアリー・ハイアという女性がいます。
彼女はシルバー橋の事故直前に、橋が倒壊する夢を見たり、
UFOを目撃したりと、不可思議な体験をしていました。
そんなある日、彼女のオフィスを全身黒ずくめの人物が訪れます。
「私はジャック・ブラウンです。
あなたが目撃したものに興味があるのですが…」
ジャックの出現を機に、モスマンの目撃者に様々な災難が降りかかります。
あいつぐ脅迫電話や無言電話が原因でノイローゼになる人や、
離婚してしまう人。
事件から半年後に亡くなった人もいます。
メアリー自身も黒ずくめの男たちによる執拗なストーキング行為を受け、
事件から3年後の1970年に謎の死を遂げたのです…
以前から取り沙汰されているUFOとアメリカの関係。
目撃者たちはアメリカが隠したい『何か』を見てしまったために
脅迫され、処分されたのです。
黒ずくめの男たちとはUFOの目撃者を脅迫、
処分するM・I・B(メン・イン・ブラック)だったのでしょう。
同様の脅迫を受けたため、チェルノブイリ、メキシコにおける
モスマンの目撃者たちは一様に口を閉ざしているのです。
シルバー橋事故を題材とした『プロフェシー』(2002年作)
という映画がありました。
公開後、音楽監督をはじめとする関係者の連続怪死事件が発生し、
80人もの人々が命をおとしたことで知られる作品です。
映画の原作者である超常現象研究家ジョン・キールは
「モスマンに関わった人々の人生は大きく変わるだろう」と
予言めいた言葉を残しています。
キール自身、まるでこうなることを予測していたかのようです。
チェルノブイリの事故を最後に、モスマンの目撃情報は途絶えます。
しかし15年後の2001年、モスマンに良く似た飛行体が
ニューヨークで目撃されます。
記憶に新しい9・11ニューヨークの同時多発テロ事件。
この事件の前に謎の飛行体とUFOと思われる物体が目撃されています。
史上最悪のテロ行為であると言われていますが、
この事件もアメリカにとって有利に働いているのです。
イラクとの戦争を望んでいたブッシュにとって、
この事件は開戦の口実としてはもってこいでした。
巨額の軍事費をつぎこんで開発した、新兵器の威力を
世界に見せつけたいという思惑もありました。
この事件にアメリカが関与した証拠として、
貿易センターにオフィスを置いていた企業の中枢にあたる人々は、
いずれもテロの当日、オフィスにいなかった事が指摘されています。
おそらく事前に政府からテロのことを告げられていたと考えられます。
謎の飛行体は『フライングヒューマノイド』と名づけられ、
2004年にはメキシコで目撃されています。
このとき大きな事故は起きていませんが、その年のメキシコと
アメリカの国境付近での死亡者は前年の3倍になったそうです。
災いを呼ぶ『モスマン』と『フライングヒューマノイド』。
またアメリカの黒い思惑とともに世界のどこかに現れるかもしれません。
|